「本契約の見積もりが仮契約の見積もりから増えてしまった」という話をよく耳にします。かくいう私も住友林業で本契約をしたさいの見積もりが、仮契約の見積もりから増えてしまいました。ですが、この記事で説明するポイントをおさえて打ち合わせを進めたため、予算の範囲内におさめることができました。
この記事では実体験をもとに、住友林業との本契約で見積もりが増えないようにするためのポイントを解説します。結論を先にのべますと、ポイントは以下の3つです。
- 仮契約までにプランを具体的に決める
- 仮契約の見積もりの精度をあげる
- 家づくりのコンセプトをもつ
これらをおさえておくことで、本契約の見積もり増加による予算オーバーを防ぐことができるでしょう。
本契約で見積もりが増えないようにするポイント
仮契約までにプランを具体的に決める
仮契約までにプランがあまり決まっていないと、当然ですが仮契約後の打ち合わせで決める項目が多くなります。そうなると追加で必要な設備が増えたり、オプションに変更したりと金額の増加につながってしまいます。
仮契約までの間にいかに具体的なプランを決められるかが、金額の増加を防ぐ1番の対策です。
しっかり打ち合わせを行い、仮契約の見積もりをできるだけ精度の高いものにしましょう。
ハウスメーカーは何社を検討していますか?
ハウスメーカー選びは時間と労力がかなりかかる作業です。同時進行で検討するハウスメーカーは2社までにしぼることをおすすめします。
時間には限りがあります。それぞれのハウスメーカーにかける時間を分散させず、2社に注力して打ち合わせを進めましょう。そうすることで仮契約までのプランが具体的に決まり、結果的に良いプランが生まれる可能性も高いです。
住友林業に決めた理由を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
仮契約までに決めておきたい項目
金額の増加につながりやすいオプション・システムは仮契約までに必ず決めておきましょう。
- 床材
ジャパニーズオークのような高価な床材の場合 +30万程度 - キッチン
キッチンハウスに変更する場合 +100万程度 - 太陽光
- 床暖房
仮契約の見積もりの精度をあげる
仮契約をしてもらうために、担当者は少しでも安く見える見積もりを出そうとします(例:概算項目の予算どりを必要最小限にする)。そうなると見積もりの精度は低くなります。見積もりの精度を少しでも高くするため、担当者にはあらかじめ以下の内容を伝えておきましょう。
- 仮契約から本契約で予算が増えないようにしたい(予算オーバーを防止したい)
- 費用がかかる可能性のある項目はすべて提示してほしい
- 概算の項目は多めに予算どりしてほしい
たまねぎ
仮契約の見積もり項目
仮契約の見積もりに含まれていない項目があると、こちらでそれを見抜くことはなかなかできません。私が実際に仮契約したさいの見積もり項目を以下に記載します。不足の項目がないか、参考にしてください。
建物工事費用
- 本体工事
- 環境設備機器工事(太陽光)
- 提案工事(オプション)
付帯工事費用
- 解体工事
- 屋外給排水工事
- 冷暖房工事
- 仮設工事
- 外構工事
- 給湯器・床暖房
設計料・諸手続料
- 設計料
- 工事監理費
- 確認申請料
- 建設住宅性能評価申請
- 長期優良・技術的審査実施
- JTI適合証明書申請料
その他工事費用
これらの項目は仮契約の後にプランを決めます。計100万円を目安に予算どりをしましょう。
- 照明【概算】
- カーテン【概算】
- インターホン【概算】
諸費用
- 建物登記費用【概算】
- ローン諸費用【概算】
- 火災保険費用【概算】
- 水道局納金
- 上下水道取出工事費用
- 受益者負担金
- 文筆費用
家づくりのコンセプトをもつ
コンセプトは家づくりの軸となる考えです。コンセプトがないと何が必要で何が不要かがわかりません。また、優先順位をつけることもできません。
仮契約の後に担当者に言われるがまま、あれもやりたい・これもやりたいとなり、金額が増加してしまうかもしれません。
家づくりのコンセプトをもちましょう。
コンセプト例
- 家族のふれあいが多くなる空間
- 歳をとっても快適なバリアフリーの平家
- 家事はとことん楽したい
- 在宅ワークに集中できる環境
コンセプトが決まればそれを実現させるために必要な手段が見えてきます。コンセプトを叶えるために必要な装備に、優先して費用をかけましょう。
もしも担当者から提案があれば「コンセプトを叶えるために本当にそれは必要か?」を考えてください。なくても支障のない贅沢品であればスパッと見切りをつけるべきです。
もしも見積もりが増えてしまったら
自分の支払い能力以上の金額であれば、残念ですがオプションを削るなどしてコストを下げましょう。人生でたった一度の買い物だから・・・という気持ちで無理してしまうと、今後の生活が苦しくなってしまう可能性があります。
そこでおすすめなのが、ファイナンシャル・プランニングを事前に受けておくことです。
今後の人生に必要なお金を洗い出し、住宅購入にかけられる費用を把握しておけば安心ですね。ファイナンシャル・プランニングは『ライフプランの窓口』から無料で申し込みできます。
まとめ
以下の項目をおさえて、本契約での予算オーバーを防ぎましょう。
- 仮契約までにプランを具体的に決める
仮契約までにいかにプランを決められるかが重要。2社に注力してプランを具体的に決める。 - 仮契約の見積もりの精度をあげる
担当者に「予算を気にしながら進めていること」を意識させ、見積もりの精度向上に努める。見積もりに不足の項目がないか要チェック。 - 家づくりのコンセプトをもつ
軸がぶれるのを防ぐためコンセプトをもつ。コンセプトを叶えるために必要な装備に費用をかける。