「本契約の見積もりが仮契約の見積もりから増えてしまった」という話をよく耳にします。かくいう私も住友林業で平家を建てるさい、本契約の見積もりが仮契約の見積もりから増えてしまいました。
この記事では実体験をもとに、住友林業との本契約で金額が増えた項目・減った項目を紹介します。また、ちょっとした値引きにつながる方法をあわせて紹介します。
この記事を読むことで、金額が増えやすい項目をあらかじめ予算どりできるようになります。また、金額を減らす方法もわかるため、予算オーバーの防止に役立ちます。
対象読者は以下を想定しております。
- 仮契約を控えている方
- 予算オーバーを防止したい方
- 値引きのポイントを知りたい方
予算オーバーを防止する方法については、こちらの記事でも説明しています。
【住友林業】予算オーバー防止|仮契約から本契約で見積もりが増えないようにするコツ3選!【新築戸建】
目次
金額が増えた項目
仮契約から本契約で金額が増えた項目を紹介します。予算どりの参考にしてください。
外構工事
+35万円
オープン外構からクローズド外構に変更したことが原因です。
クローズド外構は、家の周りを門扉・車庫門扉・フェンスなどで囲むため、オープン外構に比べて費用が高くなります。
仕様をオープン外構に見直した結果、外構工事の総額が35万円増加してしまいました。
仮契約までにすべての仕様を決める必要はありませんが、外構のタイプ(オープン/セミクローズド/クローズド)だけは決めておくと良いでしょう。
クローズド外構に変更した理由
平家は防犯面に弱いというデメリットがあります。防犯面を少しでも強化するため、クローズド外構に変更しました。
跳ね上げ式の車庫門扉(電動)
外構工事で金額が増加した1番の要因がこちらです。
見た目と利便性に優れているため、跳ね上げ式の車庫門扉(電動)を採用しましたが、費用が約50万円かかりました。
- 跳ね上げ式の車庫門扉:385,000円
- 取付費用:30,000円
- ダクト配管・配線:22,000円
- 電気工事:30,000円
※これらに諸経費(きこりん税)が12%加算されます。
玄関の姿見
+5万円
住友林業では、玄関の姿見(鏡)は標準仕様ではなくオプション品になります。
なにかと慌ただしい外出前に、玄関で身なりの確認ができるよう姿見を採用しました。
標準仕様だと勘違いしており、本契約の直前で姿見を追加しました。
引き込み電柱
+5万円
電柱から母屋の軒先に電線を引き込むさい、敷地内に引き込み電柱の設置が必要でした。
なぜなら電柱が道路をまたいだ遠い位置にあり、電線を軒先に引き込もうとすると、電線が低い位置に垂れ下がってしまう可能性があったからです。2階建てであれば外壁の高い位置に直接電線を引き込めるのですが、平家は背が低いためこのような問題が発生する場合があります。
電線が垂れ下がらないように引き込み電柱を経由し、軒先に電線を引き込みました。
引き込み電柱が必要かどうか、あらかじめ担当者に確認してください。
登記費用
+5万円
登記費用は本契約の時点では正確な金額が決まらないため、概算となります(以下の項目が本契約の時点では未確定のため)。本契約後に金額が確定するのですが、最終的な金額は概算より増えてしまいました。
登記費用は、以下の金額によって決まります。また、以下の金額が高くなるほど、登記費用も高くなります。
- 土地の評価額
- 住宅の評価額
- 住宅ローンの借入額
- 司法書士への手数料
登記費用について詳しく知りたい方は、LIFULL HOME’Sさんの記事を参考にしてください。
金額が減った項目
仮契約から本契約で金額が減った項目を紹介します。予算を抑えるための参考にしてください。
カーテン
−15万円
リビングの大開口の窓にカーテンは取り付けず、レースだけを取り付けました。
以下の設備を採用しており、レースだけで十分だと判断したからです。もし必要だと感じたら、そのときに別途購入する予定です。
- 目隠しフェンス
リビング側の庭に目隠しフェンスを設置。朝・昼はレースだけでも十分に視界をさえぎることができる - 電動シャッター
室内の様子が見えやすくなる夜はシャッターをする
カーテンは住友林業で購入せず、オーダーカーテンを自分で用意して節約する方法もあります。
照明
−10万円
照明はこだわるとキリが無いと思い、めりはりを意識してリビングのみこだわりました。
- リビング
気に入ったペンダントライトを採用し、テレビの上部には間接照明を設置 - 子供部屋
照明は購入せず、現在使用している安価なシーリングライトを設置 - その他(寝室・書斎など)
安価なダウンライトを主体に採用。一部のダウンライトは調光機能あり
雨水タンク
−3万5千円
雨水タンクは住友林業の標準仕様です。採用しない場合は、その分が減額されます。
雨水タンクに貯めた雨水は、災害などの断水時にトイレを流すために使用したり、植栽への水やりに使用したりします。
しかし、ボウフラがわく可能性があるなどのデメリットがあるため、不要と判断しました。
予算を抑えるちょっとした小技
予算を抑えるちょっとした小技を紹介します。具体的な値引き金額は担当者に確認してください。
仕切りの壁を最初はつくらない
住宅を建てる時点では仕切りの壁をつくらず、必要な時期がきたら壁をつくる方法です。
住宅購入のさい、一時的に費用を抑えることができます。
また、必要な時期までは一つの大きな部屋として使えるというメリットがあります。
例えばとなり合う子供部屋の壁をなくした場合、以下の用途で使用することができます。
- 寝室(ベッド)を使用せず、布団を敷いて家族みんなの就寝スペースにする
- 広い遊び場として使用する
- 趣味の部屋として使用する
クローゼットの扉をなくす
洗濯物をしまったり、着替えに行ったり、クローゼットを使用する機会は多いです。
扉の開閉が手間で、開けっ放しにしている方もいるのではないでしょうか?
そのような方には、扉なしのクローゼット(オープンクローゼット)がおすすめです。
メリット
- 費用を抑えられる
- スムーズに物を出し入れできる
- 湿気を抑えられる
デメリット
- 視界に入るため、常に整理整頓しておく必要がある
- 冷暖房の効きが悪くなる
風呂場の鏡をなくす
風呂場の鏡を使用していますか?
家庭内での使用状況を確認し、使用頻度が低いのであればなくしてしまうのも1つの手です。
また風呂場の鏡は汚れやすいので、掃除の手間を省きたい方にもおすすめです。
まとめ
本契約で金額が増えた項目は以下のとおりです。予算どりの参考にしてください。
- 外構工事
外構のタイプ(オープン/セミクローズド/クローズド)は仮契約までに決めておく。オープン外構から他のタイプの外構に変更すると、費用は高くなる。 - 玄関の姿見
オプション品であることに注意が必要。 - 引き込み電柱
平家は背が低いため電線を引き込むさいに、引き込み電柱が必要になる場合がある。引き込み電柱が必要かどうか、あらかじめ担当者に確認しておく。 - 登記費用
正式な金額が確定するのは本契約の後。土地の評価額/住宅の評価額/住宅ローンの借入額/司法書士への手数料によって登記費用が決まる。
本契約で金額が減った項目は以下のとおりです。予算を抑える参考にしてください。
- カーテン
大開口の窓にカーテンは取り付けず、レースだけを取り付ける。オーダーカーテンを自分で用意して節約する。 - 照明
めりはりを意識し、リビングなどこだわりたい部屋のみに力を入れる。 - 雨水タンク
雨水タンクは標準仕様。採用しない場合はその分が減額される。
予算を抑えるちょっとした小技は以下のとおりです。
- 仕切りの壁を最初はつくらない
住宅購入時の費用を一時的に抑えることができる。必要な時期までは一つの大きな部屋として使える。 - クローゼットの扉をなくす
費用を抑えられる他に、物の出し入れがスムーズ・湿気を抑えられるといったメリットがある。 - 風呂場の鏡をなくす
仕様頻度が低いのであれば、なくしてしまうのも1つの手段。掃除の手間が省けるといったメリットがある。